प्रज्ञापारमिता
~仏教のおはなし~

空の分別

'10.08.01

法には実も無く虚も無し 虚実の二迷ともに遣るが故に無虚無実と言う これはこれ真空の理なり

真理には実像もなく虚像もない。二辺の迷いを離れているから虚もなく実もなしという。これが空の理法である。

「一切経開題」

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常見断見ともに虚偽、宇宙の一合相即真如というのもまた虚偽、そうじゃないと言ってもまた間違いである。そもそも認識の対象として「自他分別未前のそれ」を規定することは不可能であるから、如何に精緻な理屈を立てても仮の言説、どこまで言っても「味覚のない者にマンゴーの味を説明する」こと以上に無理な話。味覚のない者がマンゴーの味について争っても無意味である。
議論ではなく、味覚を回復して食べてみるのが唯一の解決策であれば、空に「ついて」語るのではなく、それを覚った者に従ってはやく行じるほうがいい。「マンゴーの食べ方」を学ぶための知識は得なくてはならないし、マンゴーについて分析する勉強もやったほうがいいけれど、肝心の味については、知識の積み上げでは届かない。想像して語り合うことは楽しいだろうけれど、その議論に熱中し過ぎることは戯論になる。