प्रज्ञापारमिता
~仏教のおはなし~

水と氷

'14.11.26

仏と衆生とは、水と氷のごとし

抜隊得勝(1327-1387)

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抜隊得勝は南北朝時代の臨済宗向嶽寺派祖。

ここでいう「水」とは仏・真如・世界いっぱいの大きないのち。「氷」とは私たちの迷いの心・分別心・個々別々のいのち。

清らかな仏のいのちと、三毒に汚れた私たちのいのちは、とても同じものとは思えないけれど、実際には水と氷のようなもので、本質は同じ。ただ、「私が~・お前が~」という分別の心で自分自身を区切って固まってしまい、己が氷のように形作られてしまうと、自由自在でやわらかな水とひとつになれない。

氷である己は「私は水と違う」「あの氷とこの氷は違う」「私という氷は立派だけれど、あの氷はみすぼらしいな」などと妄想して上下差別をつけるけれど、仏の智慧と慈悲を受けて学び、実践するうち、己という氷は徐々に融けていく。融けてしまえば、ただ水ひとつ、海ひとつ。