प्रज्ञापारमिता
~仏教のおはなし~

避難処

'20.05.16

人々は恐怖にかられて、山々、林、園樹木、霊樹など多くのものにたよろうとする。
しかしこれは安らかなよりどころではない。これは最上のよりどころではない。それらのよりどころによってはあらゆる苦悩から免れることはできない。

上は、ダンマパダの188偈、189偈です。

真実の自己を求めず、理法を求めず、仏法を求めず、空を・縁起を・無自性の考え方を厭いながら、また主客分節の世俗を信じ切って、そうして自他を分別して「避難処」を求めて彷徨ったところで、そんなものは津波の前の掘っ建て小屋でしかないのです。どれほど内装を凝らしても、豪華に飾っても、無意味です。ありがたく見えても、父祖伝来のものであっても、自力で築き上げたものであっても、愛する人が作ったものであっても、「避難処」にはならないのです。
財産や地位や家族や業績や経験はもちろん、神も、過去の偉人も、神社も、教会も、寺院も、釈尊や諸如来ですらも、究極の場所ではないのです。あなたがそれを頼り、目の前にそれを「立てて」しまうとしたならば。

一切皆空。
そこからしか世界は成立しないのだから、あなたは無自性の自己をこそ拠り所として、すべてを建立せよ。