禍と宝
'13.05.09心暗きときは 即ち遭う所 悉く禍なり
眼明らかなれば 途に触れて皆宝なり
『性霊集』
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自分が落ち込んでいたり、まわりの人たちを信用できなかったり(その根本は自分を信用していない事でもある)、そんな時には何事もマイナス捉えて否定的に見たり、すべて敵に見えたり、価値のないつまらないものに感じたりするものです。
それは自分で「そういうものだ」と決め付けているから、そう見えてくるのです。
ものごと、まわりの人たちの本当の姿・本質・心の清らかな部分をしっかりと見ようと心がけていれば、徐々にマイナスの捉え方が妄想だったと気づき、それぞれの本当の価値の高さや深さに気づき、自分のまわりは宝の山だったのだと気付かされる時がきっと来ます。
人間のみならず世界全体のすべての本質は、輝くばかりの仏性・無垢の一大生命以外ではないのです。