प्रज्ञापारमिता
~仏教のおはなし~

霊能力

'16.10.07

霊能力を信じますか信じませんか、とか聞かれることが稀にはある。真言宗だからかな。
まあ、答え方のトーンは人と場合によるけど、身も蓋もなく言うなら、

どうでもいいわ、そんなこと

これに尽きる。
あったら何かあなたの心が向上しますか、ないと向上するんですか。
幽霊もそうだけど、見えたら見えるんだし、見えないなら見えない。それ以上に何かこだわる必要を感じない。

「不思議な出来事」くらい誰にでもひとつやふたつあるでしょうけど、それを精一杯否定したり口角泡飛ばして肯定したところで、生きて死ぬこのワタシが善なる道を歩まないなら意味はないし、善なる道を歩むのに、霊能も幽霊もあまり関係ないんだな…。

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みんな、死ぬまでそんなに時間ないよ?

起きよ、努めよ、歩け、目をさまして善く生きよ。
明日には死に臨むのだから。

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しかし、こういう言い方をすると、人は都合よく勝手に僕の「思想」を作ってくれる。「霊はいないと思っているのだろう」と。
人は、自分の概念や前提に合わせて、物事を判断する傾向がある。これは致し方ないのだけれど、とても鬱陶しい心性だ。もちろんその迷妄性は、僕だって逃れ得ない。

いるともいないとも、僕は言っていない。

いや、ある意味ではいるのだろう。
いるのだろうけれど、いたから何だって言うんだ、と。
またある意味では、そういうものは迷妄なのだろう。
しかし僕たちが認識しているもので、迷妄でないものなどあるだろうか。

そこのところが大切なのであって、霊がいるかいないか、あるいは霊能力があるかないか、なんて、本質的にどうでもいいことだと思う。