प्रज्ञापारमिता
~仏教のおはなし~

永遠の真理

'15.11.17

この世において いかなるときも
多くの怨みは怨みによっては
決してやむことがない
怨みを捨ててこそやむ
これは永遠の真理である

フランス・パリで連続テロがあり、百名を遥かに越える犠牲者が出ました。
フランスは報復のために原子力空母を派遣し、シリアでは空爆の一層の激化となっています。
仮にそれでテロを撲滅できたとしても、殺された一般市民の恨みは収まらない。
その怨みが、いずれ新たなテロリストを生み出すことになってしまうでしょう。

どのようにしたらいいのか…怨みや報復ではなく、いかに皆が平安で平凡な日常を取り戻していけるのか、慈悲と思いやりを基本として、国際社会、また私たち全員が具体的に考えていかなくてはなりません。

この釈尊の御言葉は、永遠の真理です。

東京裁判において、スリランカ人判事ジュニウス・リチャード・ジャヤワルダナ(後のスリランカ大統領)は、この釈尊の言葉によって、新しい未来に向けて「赦しあう」ことの重要さを説きました。

殺し合いやテロなどは、極端なことかも知れません。
しかし様々な場面で争いはあり、憎しみや怨みの心が蔓延しています。
その根本は、自己愛であり、「貪瞋痴」の三毒です。
この小さな種が、小さな厄になり、小さな煩悩になり、その先に大きな躓きの石となります。
殺す、という行為も、元は取るに足らないと軽く考えていたはずの三毒が原因です。

怨みによって「勝つ」「戦う」「満足したい」というのは、あたかも火事を火でもって消そうとするような行為です。
釈尊の御言葉は真実の言葉です。
私たちは、すべては心より始まるのだということを、今回の不幸な事件に心を寄せる中て、もう一度きちんと見つめ直すべきなのかも知れません。