प्रज्ञापारमिता
~仏教のおはなし~

金華

'17.12.15

銀雪地に敷き 金華枝に発く
池鏡私なし 万色誰か逃れん
山水相映ず 乍ちに看て腸を絶つ

銀の雪が大地に敷かれ 枝々には氷の花が輝いている
凍った池の鏡には風光が明瞭に映え渡り
山と水が溶けあった景色に感嘆すること極まりがない

※※※

弘法大師『性霊集』の一節です。

この時期は一年でもっとも寒い時期でモノクロームな景色が広がりますが、その中にも金色の光が時にキラキラと輝き、美しい姿を自然は見せてくださいます。私たちも一生の間には良い時期や辛い時期、色々な季節がそれぞれに巡りますが、どのような時にも美しい・すばらしい瞬間が必ず、近くにあるものです。寒い寒いと雪や氷を恨むのも私たちの心、そこに金華のような美しい姿を見つけるのもまた、私たちの心です。
素晴らしい山水がお互いに映しあうように、仲良く、慈悲の心を持ちながら、心穏やかに過ごして参りましょう。その生き方をご本尊、ご先祖様に見ていただくことが、供養の第一歩です。