प्रज्ञापारमिता
~仏教のおはなし~

鼻下の糞

'17.12.14

人の鼻下に糞あれば 沈麝等の香を嗅ぐともまた臭しとするが如し

鼻の下に糞があれば、上質の沈香や麝香の香りも悪臭に感じられてしまう。

「十住心第九」

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仏教の知識や、あるいは幅広い知識を持つ人は多いが、鼻の下に糞、つまり偏見や我見邪見を持ったままならば、その知識もまったく暇つぶしの道具にしかならないし、時には迷いや高慢の種にしかならない。
たとえば慈悲や随喜や捨(平等心)を如何に論じても、実際にそれをやろうと努力せずに知的遊戯や自己満足のために使ったり、また他人を裁くための教条にしたり、あるいは偏見の俎板で勝手な解釈をするならば、むしろ知識なくも善く生きんとする者に遥かに劣る。