प्रज्ञापारमिता
~仏教のおはなし~

慈悲

'16.11.06

「布施」はお金やモノや時間、知識や教え、気持ちや笑顔…などを他者に与えることを言いますが、「布施の三輪清浄」などと言い、「俺が」「お前に」「なにそれを」してやった、という心があっては、それはある意味で取引であり、布施とは言えません。

同じく、「慈悲」も三輪清浄の心によって、執着なく行ずることが重要です。

至道無難の『自性記』に、「物にじゆくする時あるべし。……慈悲も同じ事なり。じひするうちにじひに心あり。じひじゆくするとき、じひをしらず。じひしてじひしらぬとき、仏といふなり」という言葉があります。
また同じく無難の歌に、「つねづねに心にかけてするじひは じひのむくいをうけてくるしむ」とも。

三輪清浄の慈悲の心を持って、まず他人に接してみましょう。
その第一歩は、和顔愛語です。
道元は『正法眼蔵』に、「ただまさにやはらかなる容顔をもて、一切にむかふべし」と述べていますが、とても大切なことです。

布施、愛語、利行、同事。これを四摂法と言い、仏教の生活における基本の心掛けのひとつですが、すべて、執われのない慈悲の心が根本です。