प्रज्ञापारमिता
~仏教のおはなし~

霊の過大視

'11.09.06

・質問

「霊」の問題は、仏教の専門じゃないんですか?

・答え

「霊」ということに関して、あまりに過大視というか重大視というか、そんな人が多いですよね。でも、仏教的にはあんまり意味がありません。

例えば。

ライオンに襲われた人がいたとして、それをうまく救えるスキルを持った坊さんがいたとして。それでその人が坊さんに見事に命を救われたからと言って、ライオンから救うという行為自体が、あるいは「ライオンがいる」という事実そのものが、直接に仏教や解脱に関係があるわけじゃない。
そんなことは誰にでもわかる。
霊についても一緒。
仮に霊障というものがあったとして、ある坊さんがきっちりとそれに対処できて誰かを救ったとして、その事自体、あるいは「霊がいる」という事実そのものが、直接に仏教や解脱に関係があるわけじゃない。
同じこと。
どうして殊更に「霊だけが」仏教の本質的・本来的・教義的な部分と恣意的に、かつ過大にリンクさせられちゃうのか、まったく意味不明です。

まぁ、慈悲という観点で教義とリンクして考えることは可能だけれど…でも、困ってる人がいれば、それなりの対処で助ける、専門的スキルが必要ならスキルのある人が助ける…それは別に、どんな場面であれ、当然。それ以上でも、以下でもない。

ライオン(猫でも鰯でもT-Rexでも可)がいてもいなくても、仏教は仏教です。何も変わらない。
霊がいてもいなくても、仏教は仏教です。何も変わらない。
霊の有無に振り回される程度のチンケな教えじゃないですよ、仏教は。

【追記】
この類の話になると、色々な形式の反論コメントや反論メールが来たりする場合があるので先に書いておきますが、私はこういう客観的論証にそぐわない類の問題について、水掛け論必至の議論だの討論だのをする気は一切ありません
あくまでも私の個人的見解ですので、無理に賛同を求めるものでもないです。勿論中には反対意見をお持ちの方がいらっしゃることは重々、承知しておりますし、その意見を否定・排撃するつもりも御座いません。念の為。