प्रज्ञापारमिता
~仏教のおはなし~

差別

'18.02.13

信修すればその人なり もし信修することあらば男女を論ぜず 皆これその人なり 貴賤を簡ばず 悉く是れその器なり

信じて修行する者は、男女や身分を問わずに、成仏が約束される人である。

「性霊集十 理釈経答書」

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大乗仏教には原理的に性差別はあり得ません。『維摩経』にあるように、五蘊に性別なく、空に性別なし。ならば女が成仏しないならば、男も成仏できない道理です。
また『法華経』の龍女成仏のように、女性がそのままで完全に、仏になります。成就できます。誤読によって「男になってからしか成仏できない」という俗説がありますが、それを言うのは不勉強の極みです。本文をしっかり読んでいない思い込みです(そのような理解はインドや中国、古代日本にはなかったようで、中世以降の日本特有のウルトラ解釈です)。
弘法大師も上述のように、性別あるいは身分による差別は一切、認めていません。
もちろんインドであれ中国であれ日本であれ、差別は厳然とありました。仏教も社会の中で実践される以上、時代の中で制度的慣習的に差別を行ってきた歴史はあるでしょうが、その原理原則に従うならば、一切の差別は成立しない教えなのです。