प्रज्ञापारमिता
~仏教のおはなし~

月を指すなにか

'18.02.09

法身の難儀は妙に色形の表に出で 真性の牢識は眇に心言の路を隔だつ 然れどもなお無形に形を示し 応化類に随って迹を誕し 離言に言を設け 頓漸機に逗って名を仮る

仏の姿は微妙な色や形で表現されているが、真実の尊容は断たれている。様々な願いに応じて仮りの姿でこの世に誕生し、仮りの言葉で説法されている。教えの違いは人々の能力に応じて説くためである。

「仁王経開題」

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仏教においてこんなことは言うまでもないことではありますが、現実には仏菩薩を実体視して神霊鬼神と同じように考えたり、言説化された特定の教説を金科玉条にして真実の影の切れ端を「それそのもの」と思い込んで主張を展開したり、様々な事象が散見されるところです。
月を指す指の美しさなど、本当は問うてもしかたがない。長かろうが短かろうが、それこそ定規やペンで指したっていい。腕がないなら足で示すことも可能だし、言葉で説明したって良い。月を見るか否か。それがすべて。