美
'18.01.29朱を施せる紅の瞼も卒に青蠅の蹋蹴となり 丹に染めたる赤き唇も化して烏鳥の哺宍となる
紅がひかれた瞼に青蝿が群がり、紅をさした唇も鳥がついばむ餌になってしまう。
「三教指帰下」
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美しきことは素晴らしきかな。それはひとつの価値だ。
そうしてそれは無残に崩れ、捨て去られ、嫌悪され、忘れ去られる。
そこまでひっくるめての、素晴らしき価値だ。美とは運動だ。絶えず過ぎ去りゆく美をとどめようとしてはならない。去るに任せよ。
だから世界も人生も美しく甘美なものなのだ。