प्रज्ञापारमिता
~仏教のおはなし~

平和の心

'15.02.07
  • 平和は心からはじまります。

その心とは、みんなが繋がっていてひとつである、のを知ることです。

昭和初期に駐日フランス大使だった外交官で詩人のポール・クローデルという人は、カトリックでしたが、このような詩を残しています。

ただ一匹の蝶が飛ぶためにも空全体を必要とする
野の草の中に咲く一輪の雛菊を理解するためには
君は星々の中なる太陽を理解しなければならない 

ひとりの人が存在して生きているのには、宇宙全体の存在、他の人の存在があって初めて、そうなるのです。
その教えは、宗教が違っていても、まったく同じです。
これを知っていれば、幸せに、平和につながります。
逆に、私だけ良ければいい、正しいのは私だけだ、周りが悪いのだ、という心で暮らすと、そこに喧嘩や不幸や、戦争も起こります。
弘法大師空海は、『金勝王経伽陀』という著作に、このことを述べています。

教えに違い理に背いて慚愧なく自ら害し他を害すること毒蜂に踰えたり

現代語訳は、以下の通りです。

教えや真理にそむいても恥じることがなければ、
自ら害し、他人も毒の蜂に襲われることになる。

シリアで悲惨な事件があり、今も戦争をしています。もっとも泣くのは、子供たちです。
子供たちには「みんな仲良く」と教えますが、それを教えている大人が争い、殺し合いをしています。
私たち大人が、日々の生活で「みな繋がって生きているのだ」ということをもっと考えていかなくては、未来がどんどん暗くなってしまいます。
平和はひとりひとりの心からはじまると信じて、頭の片隅にそのような心を保ちつつ、暮らしていきましょう。
平和、明るい生活、明るい心は、そこからしかはじまりません。