प्रज्ञापारमिता
~仏教のおはなし~

いろはうた

'12.04.07


いろはにほへと ちりぬるを  
諸行無常
色はにほへど 散りぬるを

2 
わかよたれそ つねならむ   
是生滅法
我が世たれぞ 常ならむ

3 
うゐのおくやま けふこえて  
生滅滅已
有為の奥山 今日越えて

4 
あさきゆめみし ゑひもせす(ん)
寂滅為楽
浅き夢見じ 酔ひもせず 


花は匂うけれども散ってしまうのに…。
世の中の森羅万象のこと、宇宙・自然環境から人間の寿命・容姿・人間関係、財産や地位、果ては心の状態に至るまで、およそ「ある」と見えるものはすべて移り変わり変化し、ある期間を経たのちはすべてまったく姿を変え消えてしまうことは、水が水蒸気となって天に登り、あるいは氷が溶けて大海と一味になる如くである。


私の人生もどうして永遠でありえようか。
そういう「ある」と思えるもののうちで最も深刻に思いを致すべきは、「自分のこと」である。いったい、今まで近親で死んでしまった者はいくらもあるけれど、「この私」だけがそうではない道理はなく、自分もまた常ならず、いずれ散りゆく。これが道理であって、現実である。


有為の深い山を今日越えて。
そういう「ある」けれど「変化して、崩れていく」ことが道理のこの世を生きる中で刻苦勉励して積み上げてきた肩書や財産などは、生きているうちには大いに意味があれども、真如自覚に背を向けた行為は善悪いずれにせよ、結局それだけのこと。実体のないものにとらわれた煩悩を今日克服して仏法の空を知るべきである。


浅はかな夢など見まい、酔いもすまい。
この人生も、この世界も、すべて実体がない。波は失われる。そのようなものに夢を抱くのは愚かな煩悩である。それがいつまでも続くというような夢など見ないように。酔ったりもせぬように。波は海に至り、仏の生命とひとつである。波に惑わされず、真実一味の仏海のいのちへ摂入すべきと心得るべし。そこが寂滅・平安の、絶対の浄土の境地である。