प्रज्ञापारमिता
~仏教のおはなし~

善悪

'17.02.08

弘法大師の言葉に、こういうものがあります。

珠を持てば善念生じ 剣を把れば殺心の器 (宗秘論)

「数珠を持てば善き心が生じ、剣を持てば殺そうという心が生じる」という意味です。
たとえば、お金がない時はみんな仲良く暮らしていても、思わぬ大金が手に入って家族が崩壊する、仲が悪くなることはよくある話で、思わぬ「お金」が転がり込んで、「自分のものにしたい」という欲を起こし、そこからどんどんおかしくなり、心が荒み、トラブルが起きます。
逆に、ちょっとした心遣いですべてが良く回り始めることもあります。

結局、人間の心は環境に左右されます。心が強ければ問題ない、というわけにもいきません。環境をまず、善きものに整えていくことが大切です。また、悪い環境から心を守るために、具体的に環境を改善するための行動をしていく気持ちも大切です。
心と環境、心と行為というものは表裏一体です。連動しています。また、その根本には「動機」が大切です。動機が正しければ、善い環境をしっかり活かし、悪い環境を変えていけるものです。

弘法大師はまた仰せになります。

悪を断ずるが故に苦を離れ 善を修するが故に楽を得
下は人天より上は仏果に至るまで 皆これ断悪修善の感得する所なり (秘蔵宝鑰)

「悪因苦果・善因楽果は事実であり、この世や天の世界、仏の世界に至るまで、すべてに通じる絶対の真理である」ということです。

本日は「厄除け薬師」です。
厄除け、あるいは祈願全般にそうですが、燕の子が口を開けて餌を待つような気持では祈りは通じません。必ず、ひとりひとりの「善き心を持とう」という動機が重要です。この気持ちがあるところに、仏様の加持の力が現れてきます。
そして皆さんで一緒に祈ることも大切で、これは互いの祈りの力を結び合わせて「融通」し合うことです。20人で5回唱えたら、各々100回唱えた功徳になります。こうやって力を合わせて、利他の心を持ちながら生きていくことで、仏様の加護のもとで自然に厄は消滅していくのです。