प्रज्ञापारमिता
~仏教のおはなし~

線香の煙

'21.09.15

最近は「煙の出ない線香」みたいなものが流行していますが、仏教的にはどうなんでしょうか。

弘法大師『宗秘論』に、

香は能く穢悪を除き 煙気は雲生に像る 慧雲法雨を含んで 恒に群生を潤すに擬す

とあります。
つまり線香はそもそも心身の穢や煩悩を除き、その煙は智慧の雲を象徴し、そこから我々に慈悲の甘雨が降り注ぐことを表しています。
浄土にたなびく紫の雲、いのちの源、如来の智慧と慈悲を表します。

つまり、線香には煙が必須です。

住宅事情で…アレルギーで…など、色々と意見はあるかも知れませんが、少なくとも「好み」の問題に還元できるものではなく、本来的な象徴の意味を考えていくと、基本的には煙はきちんと出るものに越したことはありません。