प्रज्ञापारमिता
~仏教のおはなし~

ロシア人

'22.02.28

このブログは本来、仏教について書く場所であり、政治や社会問題について書くところではありません。

しかし現下のウクライナ情勢についていくつか思うこともあり、少し話をさせていただきます。
現在進行形の戦争自体については、こちらにリンクしていないSNSで情報を集めたり意見を述べていますが、あまりに政治的な話も多いためアカウントは伏せておきます。

今日ここで話をしたいのは、ロシア人やロシアについてです。

まず、如何なる理由があれども今回のウクライナ侵略は許容できないですし、人命や人権、国際秩序の破壊者に成り果てたプーチン氏を許容することはできません。市街地を爆撃して多数の民間人を殺し、また核兵器をちらつかせて恫喝するに至っては狂気の沙汰でしかありません。

しかし、SNSを見ると、ロシア人に対する誹謗中傷がかなりあります。在日ロシア人にもそれは投げつけられています。また、ロシアという国や文化まで十把一絡げに貶める意見も散見します。

果たしてそれは正当ですか?

私はロシアやロシア人が嫌いではありません。むしろ好きな国ですし、憧れていましたし、いつか訪れたい国リストでは今も三本の指に入っています。
だからというわけではないですが、今回の事態でロシア人やロシア自体を差別したり誹謗したりするのは、やはり間違っていると感じざるを得ないんです。
ロシア人がプーチン氏なわけではないし、プーチン氏がロシアの歴史や伝統、精神文化を体現しているわけでもありません。

ロシアは偉大な文化や精神性を持つ国だし、尊敬に値する人々が暮らす土地でもある。そしてそれはあらゆる国、地域が同じことです。
日本だって同じです。
ただ政治がおかしい、指導者がおかしいんです。ロシア人やロシアそのものがおかしいわけじゃありません。

多くの在日ロシア人が涙を流しながら祈る姿も見ましたし、ロシア国内でも逮捕や社会的立場の喪失を恐れずにデモや抗議をする人がたくさんいます。
ロシアでデモをするというのは、日本人が思うほど軽いものではありません。ある意味で命懸けです。
プーチン氏を支持するロシア人も、教えられていること、入ってくる情報が私達とは違うんです。情報統制がある国ですから。
それでも立ち上がる市民や知識人、地方政治家がたくさんいました。
私達はロシア人を差別したり排除したりするのではなく、より良い未来をともに作り上げる仲間として、連帯して歩いていくべきではないでしょうか。
それができないならば、それは私達自身が未来の平和の破壊者となり下がることを意味します。

行為は糾弾すべきです。侵略には対抗すべきです。戦う必要もあります。
しかしそれは憎しみのためではなく、平和のため、幸せのため、連帯のために為されなければなりません。