法句経を読む 9
'25.11.05心なお、けがれを去らず
ただ袈裟衣をまとわんとす
されど、心ととのわず
業、真理にそわずば
袈裟を身にまとわんに
彼はげにそのあたえあらず
……………………………
「けがれ」とは何か。それは業、身と口と心のけがれだ。特に心のけがれのことだ。
心のけがれとは何かと言うと、怒りと貪りと無知の心のことだ。
怒りは他者を意のままに操れない時に、彼を殺す。彼と同時に自らの心もまた死ぬ。
貪りは他を奪取して自らの弱さや貧しさを補う。または取るに足らない自分を飾り立てている僅かなものを剥ぎ取られまいと必死にしがみつく行為だ。裸で生まれ裸で死ぬにも関わらず。
無知は道理がわからぬ心。今ある状態を良きにつけ悪しきにつけ、安心したいがために勝手に単一の原因をでっちあげて安心しながら地獄に堕ちていく迷妄の業だ。
このような者は、袈裟を着てはならない。
完璧な人はいない。
しかしそのようなけがれに甘んじて自己正当化しかしない者に、宗教を語る資格はない。