密厳国土
'25.11.08浄土往生と輪廻思想は両立しないと言われがちだけれど、少なくとも私が考える密厳浄土(密厳国土)は現世浄土であって、そもそもこの宇宙以外の他世界を想定していないし、特に輪廻思想と浄土思想に保護はない。
覚らざる限り誰もがこの世界を経巡り続けるし、この世界で成仏するしかないし、仏の住所もまたこの世界以外にはない。
そしてこの世界は一水四見の世界なのであって、凡俗の人間にとってこの世界/宇宙は至る所すべて相対的輪廻の苦海でしかないし、二乗聖者には絶対的寂滅の世界であり、如来には相対絶対の彼岸たる一如であり流動止まぬままに荘厳された浄土即我身そのものである。
浄土往生と輪廻思想に齟齬もなければ、そもそも別のものでもない。それを空あるいは真如と仮に名付けられる。
迷いながら彷徨う世界は密厳国土の中であり、その密厳国土で人は成仏するしかないし、成仏した時に〈私〉が永遠に自らの身体とする当体もまた、ただひたすら密厳国土のみに他ならない。
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追記。
極楽浄土も浄瑠璃世界も密厳国土のある要素をクローズアップしただけで、すべて密厳国土以外ではない。いずれにしてもこの世界、つまり娑婆世界と違う場所にあるわけじゃない。