प्रज्ञापारमिता
~仏教のおはなし~

祈願と加持

'21.02.08

本日は厄除け薬師祈願、大数珠繰りの日ですが、新型コロナが収束していないため、感染予防のために、縮小開催となります。
午前九時より、住職独座にて、祈願に申し込まれた皆様の一年間の息災を修させていただきました。

祈願というものについて本日はお話をいたします。

これは供養についてもまったく同じ事ですが、祈願や供養には三つのものが揃わないと意味がありません。

その三つとは、

・自らの信心と、日々の功徳の回向
・仏様の加持
・宇宙いっぱいの様々な縁の力

です。

これらひとつひとつにも力はありますが、三つすべてが合わされば、そこに本当の祈願なり供養というものが実現します。
つまり「拝んで貰ったから大丈夫」では不十分で、自分自身の信心と日々の行いの良い部分をしっかり仏様に見ていただき、その良き結果を他者に回し向ける慈悲の心が大切です。それがあれば、他のふたつの力は自然に自分に加わって参ります。

ぜひ今年一年の恙なき生活というものを、信心を以てご祈願ください。

さて、「しっかり信心して祈願する」ということはどういうことかと言いますと、第一には「しっかり仏様に自らを委ねていくこと」に尽きます。仏様は私たちに常に慈悲の力を「加えて」くださっています。導きを「加えて」くださっています。護りを「加えて」くださっています。
それをしっかり信じて理解し感じようと努力して、その力をちゃんと受け止めて「保持しよう」と決意してください。
この「加え」と「保持」があるところ、「仏様の加持がある」と言うのです。この加持をしっかり感じて信じ生活していくところに、何があっても揺るがない心の柱が立ちますし、供養の誠や祈願の結果もふさわしく達成されていくものです。

仏様、如来、ご本尊の存在は厳然とあります。おとぎ話でも例え話でも気の持ちようでもありません。それをしっかり信じて理解し感じようと努力して、その力をちゃんと受け止めて「保持しよう」と決意し行動するところに、明々白々に現れてきてくださいます。

真に頼りになるものは、仏様のみです。喜びも悲しみも楽しみも怒りも、そして憂いも、まずすべて仏様に投げ出して、仏様に委ね、仏様にご相談ください。必ず、導いていただけます。