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'18.02.04
準備
良工は先ずその刀を利くし 能書は必ず好筆を用う 良い大工は先ず刃を研ぐ。能筆家は必ず好い筆を用いる。 「性霊集四 春宮に献筆」 ………………………… 弘法筆を「選ぶ」。 如何に優れた技能や才能があったとしても、準備を疎か…
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'18.01.30
橋
千金の瑤の質も尺波に先だって黄扉に沈み 万乗の宝の姿も寸煙に伴って玄微に厲る 珠玉のような美人も小波にさらわれて黄泉に沈み、財宝に恵まれた貴人も煙になって天に昇っていく。 「三教指帰下」 ………………………… 天に昇れた…
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'18.01.30
死
住職になってわかったことは、「死ぬのが怖い」と考えている高齢者が意外に多かったこと。口では「いつ死んでもいい」「十分」「私は大丈夫」と言いながら、よくよく聞いていくと不安でどうしようもないのを、見ないようにしているか、「…
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'18.01.29
美
朱を施せる紅の瞼も卒に青蠅の蹋蹴となり 丹に染めたる赤き唇も化して烏鳥の哺宍となる 紅がひかれた瞼に青蝿が群がり、紅をさした唇も鳥がついばむ餌になってしまう。 「三教指帰下」 ………………………… 美しきことは素晴らしき…
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'18.01.26
ブレイクスルー
巨岳の岧堯は積塵に因りて大を成し 洪波の浩蕩は涓流に籍りて以って深きを成す 巨大な山岳は塵が積もって高くなり、大波の波濤は細い流れが寄って深くなる。 「宗秘論」 ………………………… 遠い理想に絶望せず、小さな積み重ねの…
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'18.01.25
一切衆生と隣人と
一切衆生を観るに猶し己身及び四恩の如し この故に敢てその身命を殺害せず すべての人々は自分に関連している恩人である。それゆえに、他の生命を奪ってはならない。 「三昧耶戒序」 ………………………… 戦争否定の論理、とりわけ…
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'18.01.24
三学のマラソン
百歳八万の法蔵を談ずれども 三毒の賊いかんぞ調伏せんや 百年間も八万四千の経文を論議したとしても、はたして心の闇の問題は解決できるのだろうか。 「性霊集十 理趣経答書」 ………………………… 無益な議論や衒学的な論議はも…
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'18.01.20
大日如来
顕教とは報応化身の経これなり 密蔵とは法身如来の説これなり 顕教とは大日如来から派生された仏菩薩の教えであり、密教とは大日如来そのものの教えである。 「性霊集九 諸有縁衆」 ………………………… 「派生」というのは誤解を…
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'18.01.19
病
四大の疾は薬針の治する所 一心の患は深法よく療す 身体の病気は薬や鍼灸によって治療し、心の疾患は仏の深い教えによって癒される。 「拾遺雑集二十」 ………………………… 心身はまったく別じゃないので境界線は曖昧ですが、病気…
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'18.01.13
マントラ
大我の真言は本有の又の本なり 仏の言葉は、大宇宙の根源からの響きである。 「大日経開題 法界」 ………………………… 真言。マントラと言いますが、マントラとは祈りの神秘の言葉であり、また「man=思考の・tra=道具」で…